テアーモ!

世の中”便利”が広がって、変わるコトと変わらないコト。

本と漫画と雑誌と絵本
Pocket

つい最近、女優の広瀬アリスが、本屋で漫画を大量買いしているシーンを、たまたま帰りの車中のテレビで見ました。

「休日の広瀬アリス」か何かのVTRかで、いわゆる漫画が大好きな彼女がお気に入りの漫画をどんどん買い物カゴに入れながら、手にした漫画との出逢いを語ってました、おすすめの理由と一緒に。

とても可愛い人だけど、僕はファンとかじゃないし、広瀬アリスと広瀬すずが姉妹だったことも、その番組で知ったぐらいな感じです。(そーなんや!的な)

話を戻して、広瀬さんがある漫画と出逢った理由が「ジャケ買い」だったこと。

「ジャケ買い」して読んでみたら、最高にオモシロイ漫画だった。というエピソード。

「ジャケ買い」いいね。羨ましい、というか、いいね。

「ジャケ買い」は”ストレートな”出逢いだと個人的に思っています。

”ストレートじゃない”出逢いとは、誰かのフィルターを通して出逢うこと。(勝手な定義ですが)

それ自体は全然悪いことでもないし、良い悪いの物差しでもないんですけどね。

世の中、”便利”が広がって、「モノが思わず欲しくなる仕組み」がとても巧みになってるなぁって思う昨今。

 

自分で足を運んで手に入れたモノと、誰かのクチコミで手に入れたモノ。

その”誰か”は、知ってる人なら熱とか魂がこもったバトンを受け取るけど、不特定多数の知らない”誰か”(クチコミやレビュー)はもしかしたらサクラの可能性もあるから参考程度。

同じモノでも、出逢うプロセスが違うし、その手に入れたモノの思い入れも夫々違ってくるんじゃないかなぁ、ってふと思いました。

セレクトセンスとか、好きなものへの愛着は、実際に足を運んだ時に一番養われる

と、僕は思っています。

例えば、映画もそう。

まだレンタルビデオ屋に並ぶ作品がVHS(ビデオテープ)だった頃、地元のレンタルビデオ屋で何時間過ごしてました。何時間も居たのは、最高の映画と出逢いたいから。

ジャケットのキャッチを見て、あらすじを見て、キャストを見る。それの繰り返し。

お金を払って2時間使う理由を探しながら。店の前でカニ歩きしながら何往復もジャケットとにらめっこ。

そうやって映画を探している内に、自然と俳優や女優の名前を覚えたり、監督の名前を覚えたりしていました。

それだけ時間をかけて借りて帰った映画が、全然面白くないことも多々有り。

逆に、涙するぐらい感動する映画に出逢った時は、ずっと記憶に残ってたり。

好きな映画がかぶる友人に教えてもらう映画も最高。

CDもそう。ゲームもそう。漫画もそうです。

僕の心の漫画作品の一つに、漫画「F(六田登氏作:全28巻)」があります。

漫画「F」六田登

中学校の時から少しづつ集めた漫画です。当時のまま大切に持っています。古本屋に通い、なけなしのお小遣いで数冊買っては続きを買いに行くために小遣いをためる。全巻集めるのにとても時間がかかった。今だって、何回も何回も読み直してます。

漫画以外にもゲームで言えば、初代ファミコンの「ファイアーエムブレム」、本で言えば「ドロップアウトのえらいひと」「ゴールドラッシュ」「自由になあれ」「ブックストア」「エグザイルス・ギャング」、まだまだあるけれど、服で言えば「CREAM SODA」。ほぼ”ストレート”に最高の出逢い方で出逢った作品たち。(知る人ぞ知る、ですが)

確かにそれらの作品は、ネットで簡単に手に入るかもしれませんが、「愛着」や「思い出」という意味では、街やリアル店舗にしかない、とも言えると僕は思っています。(もちろんネットでも買いますけどね)

だから、時間があれば街の本屋に行くし(大型書店はほとんどいかない)、裏路地にある怪しくも電球が灯っている古本屋に足を運びます。

小さくてもファンがいるブックショップは、本好きの店主がセレクトした本が置いてあってワクワクします。

小さくてもファンがいるゲームショップは、ボロボロかもしれないけれど、今も確かに街にあって、おすすめのゲームをおすすめの棚に置いてくれています。

世の中”便利”が広がって、それはそれでとても楽しいけれど、”便利”はあくまで手段なので、体を使ってあちこち行きながら、”便利”とうまく付き合っていくというスタンスが、僕には合うみたいです。

広瀬アリスの一言で、こんなことを考えてる36歳のおっさんは、60歳のおっさんになってもそんな感じで生きてそうな予感満載です。

時代はどんどん”便利”になって変化していくけれど、変わらないコトは、自分の体で直接体験すること。出逢うこと。そんな人が実体験を語ったら、そりゃ説得力しかないでしょ。

あくまで私見でしかないけれど、振り返って今を見てこれからを見ても、そこは変わらないだろうな。

どれだけ時代が変わっても。